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社員インタビュー

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自分の身の丈

2018-04-09
こんにちは。カスタマーセンターの小嶺です。
 
趣味欄に恥ずかしげもなく『茶道』と書いている者です。
お茶とお菓子が美味しいだけで長く続けているので、歴と比較し所作知識ともに大変残念な結果と自負しております
趣味だから楽しいだけでいいんです。
 
さて、その茶道の関係でお香(練香)作り体験の企画に参加することになりました。そして「それならば!お香を入れる【香合】も作ろう」と、作陶体験も別途企画しました。
今回は茶道のお道具の中で、決してメジャーではない、【お香】【香合】の2種類の作成体験記です。
 
香合作り体験
予め作陶の先生が用意してくださった土をまるめて、各々希望の形に整え不要な部分を削り、整えては不要な部分を削り、
全体の形が概ねできたら、糸で切って蓋と胴体にわけ、胴体にお香を入れるためのスペースを削りだしました。
真ん中を糸で切る図 
真ん中を糸で切る図
 
約2時間かけ、私は大好きな 都鳥香合を画像検索した写真を参考にしたものを作りました。
素人作につき画像検索結果とはかけ離れた姿に・・・。 
素人作につき画像検索結果とはかけ離れた姿に・・・。
 
先生に最後の調整と焼きをお願いし、一か月後、完成。
 
釉で鳥の目がつぶれたのはご愛嬌
釉で鳥の目がつぶれたのはご愛嬌。
 
まずまずの出来上がりに満足
お茶のお稽古へ持っていき、先生へ「見てください」と自慢させていただいたところ、とても喜んでくださり、お盆にのせて飾り付け、盆香合のお点前をさせてくださいました。
 
盆香合
昨年秋、風炉の時期に香合作成。
遠目から見るとまずまずの出来かなとsmiley
 
お香(練香)づくり体験
まずは様々な香木の種類や効能について簡単に解説をうけます。
香りの核となるもの、香りを遠くへ運ぶ効果のもの、香りを保存する役割のものなど、香木にもいろいろ種類があり、それをどのように組み合わせるか、どれくらい調合するかで、練香ができあがっていくそうです。
説明を聞いたうえで、白檀(びゃくだん)、沈香(じんこう)、龍脳(りゅうのう)、貝香(かいこう)など今回は計8種類の粉末状の香木を乳鉢ですり合わせたうえで、お香用の蜜で練って、丸めて完成。
 
乳鉢で香木の粉末をゴリゴリ
乳鉢でごりごりと。香木の粉末をあわせているのですっごくいい香りです。この写真の後に、炭粉と蜜を加えて練り、丸めました。
 
お香が完成したので、さっそく香合にIN。
 
香合にIN練香
黒く丸い物体が練香です。
 
これがしたかったんです。
大変満足です!
 
 
出来上がったお香は、後日、これまたお茶の先生に自慢し、茶室の炉の中で焚かせていただきました。
熱を加えることで、お香から直接嗅ぐよりも、甘やかな香りを部屋中にもたらしてくれました。
香りを感じていただきたいけど、インターネット越しではお届けすることができず残念です。
 
既製品や職人さんの繊細な作りではないですが、自作することで愛着のある道具を増やすことができました。
お値段のする、茶道的に価値の高いお茶道具は自分には恐れ多くて不相応。
身の丈にあった品を少しずつ揃えて今後とも楽しみたいと思っています。
 
これまでに、香合の他、蓋置お茶碗を作りました。
次は何を作ることができるか、我が事ながら楽しみにしています。
 
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